毎年多くの方を悩ませる確定申告なのですが、最近では確定申告で役立つ会計ソフトも多く登場しています。
Freeeは2013年の3月にリリースされ、そこから爆発的に広まっていきました。
1年経たずに1万以上もの事業所で利用されるようになったのですから、その勢いは言わずもがなです。
今でも高い人気を誇っているfreeeなのですが、ここではfreeeを利用すべき理由や注意点などについて解説していきたいと思います。
なぜfreeeを利用した方がいいのか?
まずは、なぜfreeeを利用したほうがいいのかという部分からお話していきましょう。
それはズバリ、freeeが初めての方でも安心して利用することのできるソフトだからです。
Freeeであれば一般的によく知られている家計簿アプリのような感覚で入力していくだけで、確定申告に必要な会計帳簿が自動生成されていくのです。
また、確定申告書の作成もfreeeであればとても簡単です。「はい」「いいえ」の簡単な質問に答えていくだけで、必要な入力作業が終わるようになっています。
専門的な知識がない方でも簡単に入力ができるようになっていますので、気持ちの面でも楽になるかと思います。
さらに、freeeであれば銀行口座やクレジットカードと同期して、入力を自動化することもできるようになっています。
今まで明細とにらめっこしていた時間や手間を省くことができますので、とても効率的です。
このようにfreeeを利用することによって、確定申告をより簡単で楽にできるようになるのです。
freeeの利便性とは?
初心者の方でも簡単に使えるソフトであるfreeeなのですが、具体的な利便性について見ていきたいと思います。
先でも触れましたが、freeeであれば銀行口座やクレジットカードと同期することによって、入力を自動化することができます。
その明細のテキストを解析して自動で会計帳簿データに変換してくれますし、もしテキスト解析が間違っていても「飲食費」「物品の購入等」などから正しい勘定科目を簡単に指定できるようになっています。
仮に自動同期に対応していない銀行など場合でもCSVファイルが利用できるようになっているので安心です。他に交通系ICカードとの連携もありますので交通費の会計処理も楽々ですし、Amazonで買った商品の自動取り込みもできます。
また、個人事業主向けには青色申告用決算書、法人向けには会社法準拠の決算書などが作成できますし、オンライン請求書機能で請求書が簡単に作成できます。
見積書や納品書の作成もできるようになっています。
こういった情報はユーザーの追加によって取引先や税理士事務所など共有することもできますし、コメントやメッセージなどでのやり取りも可能となっています。
さらに、こういったソフトを使う場合にはセキュリティ面が気になるかと思いますが、データは暗号化されて保存され、より機密度の高い情報はファイアウォールで守られた場所に保存されることになります。データの自動バックアップはもちろん、分散化した上で保存するので災害など万が一のときでも安心です。
そして、これだけ便利な機能があるfreeeをいつでもどこでも利用できるのです。ブラウザを利用して処理できるので、インターネットさえ使える環境にあれば操作する端末を選ばずに利用することができます。OSはMacもWindowsのどちらでも利用可能で、Macユーザーからの評判も上々です。
freeeならではのポイント
利便性の高いfreeeなのですが、そのfreeeならではのポイントもあります。
まず、スマートフォンアプリへの対応です。
Freeeはブラウザで利用することもできるのですが、スマートフォンでの利用がメインならアプリのほうが使いやすいという方も多いでしょう。
Freeeのスマートフォンアプリでは、仕訳の入力や確定申告書の作成もできるようになっています。確定申告に関しては、確定申告書の作成から電子申告まで一通りおこなえるようになっています。
また、確定申告の際にはレシートや領収書を溜め込んでしまうという方も少なくありません。Freeeではスマートフォンアプリで写真を撮るだけで、日付や金額を読み取り、自動で入力してくれるという機能も用意されています。
勘定科目の入力作業は別で発生してくるものの、溜め込んでしまったレシートや領収書を一気にアップロードすれば短時間で入力を済ませることができるでしょう。
スマートフォンアプリでアップロードした写真データはブラウザのほうにも即時で反映されることになります。パソコンからブラウザで利用する場合にはスキャナからパソコンに取り込むといったことも可能です。
さらに、最近では株やFXを始める方も増えているのですが、始めてはみたものの申告の仕方がわからないという方は少なくありません。
Freeeでは、株やFXの分離課税や損失申告についても対応しています。
これも簡単な質問に答えていくだけで申告を作成することができるので、助かります。
ちなみに、すでに十分すぎるほど魅力的なfreeeなのですが、毎月のように何かしらのアップデートがなされています。
ユーザーの声をしっかりと拾い上げて新機能の追加をおこなっていますので、今後、今以上に使いやすいサービスになっていく可能性はかなり高いです。
freeeを利用する上での注意点
Freeeでは日付や金額、勘定科目を家計簿感覚で入力していくことで、自動で複式簿記の形式に変換をしてくれます。
入力自体はとても簡単ですし、スマートフォンやパソコンを日頃から使っている方であれば操作で迷うようなことはないでしょう。
ただし、「その勘定科目になるのか」「経費として認められるのか」といった根本的な部分に関しては、freeeでは対応できません。
そのあたりに関して、確実な情報がほしいのであればやはり税理士などへの相談が必要になってくるかと思います。
インターネットや書籍などでも勉強はできますが、一度は税理士による無料相談などを利用してみてもいいかもしれません。
また、確定申告に関しては特に電子申告に注意が必要です。というのも、電子申告をおこなう場合には、マイナンバーカードやICカードリーダーライタが事前準備として必要になってくるのです。
マイナンバーカードに関しては、必要なときに窓口へ行けばすぐにでも発行してくれると思っている方も多いようなのですが、マイナンバーカードを発行する際には申請から発行まで数か月かかることもあります。
確定申告の直前では間に合わない可能性のほうが高いので、早めにマイナンバーカードの発行をしておくか、間に合いそうにないのであれば来年の確定申告で電子申告を利用しましょう。
そして、銀行口座やクレジットカードに関しても注意が必要です。
Freeeでは銀行口座やクレジットカードの明細を自動で取得して仕訳の入力を自動化することが可能なのですが、取得できる範囲に期限が設けられていることもあります。
期限が設けられているのかどうか、その期限がどれくらいなのかはそれぞれの金融機関によって違ってきます。
期限を過ぎてしまった分に関しては、ユーザー自身が調べて入力していくことになります。